LPIC 101(v5.0)メモ【4.ファイルとプロセスの管理】
基本的なファイル管理
ファイルの圧縮、解凍
- gzipコマンド(.gz)
- 圧縮する時に利用するコマンド。
- -c:標準出力へ出力
- -d:圧縮ファイルを展開(gunzipコマンド)
- -r:ディレクトリ内のファイルを全て圧縮
- 圧縮する時に利用するコマンド。
- bzip2コマンド(.bz2)
- gzipよりも圧縮効率が高いが、処理に時間がかかる
- -c:標準出力へ出力
- -d:圧縮ファイルを展開(bunzip2コマンド)
- gzipよりも圧縮効率が高いが、処理に時間がかかる
- xzコマンド
- bzip2コマンドより圧縮効率が高い
- -d:圧縮ファイルを展開する
- -k:圧縮・解凍後に元ファイルを削除しない
- -l:圧縮ファイル内のファイルを一覧表示
- bzip2コマンドより圧縮効率が高い
アーカイブの作成
- アーカイブ:複数のファイルをまとめたファイル
tarコマンド
オプション | 語源? | 説明 |
---|---|---|
-c | create | アーカイブを作成する |
-x | extract | アーカイブからファイルを取り出す |
-t | list | アーカイブの内容を確認する |
-f ファイル名 | file | アーカイブファイル名を指定する |
-z | gzip | gzipによる圧縮/展開 |
-j | bzip2 | bzip2による圧縮/展開 |
-J | xz | xzによる圧縮/展開 |
-v | vervose | 詳細を表示 |
-u | update | アーカイブ内の同名のファイルより新しいものだけを追加する |
-r | ?? | アーカイブにファイルを追加する |
-N | 指定した日付より新しいデータのみを対象とする | |
-M | multi-volume | 複数デバイスへの分割を行う |
--delete | delete | アーカイブからファイルを削除する |
/home
のアーカイブを/dev/st0
に作成
# tar cvf /dev/st0 /home
# tar xvzf software.tar.gz
/dev/sdb1
にあるアーカイブの内容を表示
# tar tf /dev/sdb1
cpioコマンド
ファイルをアーカイブファイルにコピーしたり、アーカイブからファイルをコピーする
フラグ | 説明 |
---|---|
-i オプション パターン | アーカイブからファイルを抽出する |
-o オプション | アーカイブを作成する |
-p オプション ディレクトリ | ファイルを別のディレクトリにコピーする |
オプション | 説明 |
---|---|
-A | 既存のアーカイブにファイルを追加 |
-d | 必要ならディレクトリを作成 |
-r | ファイル名を対話的に変更する |
-t | コピーせず、入力内容を一覧表示 |
-v | ファイル名の一覧を表示 |
ddコマンド
入力側に指定したファイルからの入力を、ファイルもしくは標準出力に送る
オプション | 説明 |
---|---|
if=入力ファイル | 入力側ファイルを指定 |
of=出力ファイル | 出力側ファイルを指定 |
bs=バイト数 | 入出力のブロックサイズを指定 |
count=回数 | 回数分の入力ブロックをコピーする |
パーミッションの設定
アクセス権
chmodコマンド
対象・操作・許可の種別 | 説明 |
---|---|
u | 所有者 |
g | グループ |
o | その他ユーザー |
a | すべてのユーザー |
+ | 権限を追加 |
- | 権限を削除 |
= | 権限を指定 |
r | 読み取り許可 |
w | 書き込み許可 |
x | 実行許可 |
s | SUIDorSGID |
t | スティッキービット |
SUID、SGID
- SUID:実行権を持っているユーザーによってプログラムが実行された場合、ファイルの所有者の権限で実行される
- SGID:SUIDのグループ版
スティッキービット
- 書き込み権限はあっても、自分以外のユーザーが所有するファイルを削除することができない
- スティッキービットを数値で表記する場合、3桁のアクセス権表記に1000を加える
デフォルトのアクセス権
- umask値:ファイルは「666」からディレクトリは「777」から引いた値
- umaskコマンド:umaskが設定できる
プロセス管理
- psコマンド:現在実行されているプロセスの表示
- すべてのプロセスを表示するにはps axかps -e
- topコマンド:現在実行中のプロセスを継続的に監視
- killコマンド:プロセスを終了させるコマンド
- HUP(1):ハングアップ(端末が制御不能もしくは切断による終了)
- INT(2):キーボードからの割込み
- KILL(9):強制終了
- TERM(15):終了(デフォルト)
- CONT(18):停止しているプロセスを再開
- STOP(19):一時停止
- pgrepコマンド:指定した名前のプロセスに対応するPIDを表示するコマンド
ジョブ管理
- jobsコマンド:実行中のジョブを参照するコマンド